マツモトキヨコ
私の名前はマツモトキヨコ
私の知名度はまだない
風邪も治せないのだ
ある日の夕暮れ時に
一人の少女が穏やかに流れる川を
寂しそうに眺めていた
「ねえ、お嬢ちゃん、寂しい顔をしてどうしたの?」
少女はかすれた声で答える
「友だちのアコちゃんとケンカしたの」
「それは困ったね、辛いね」
小学生になって初めて出来た友だちがアコちゃんなのだ
どうやら、ランドセル🎒の好きな色でもめたようだ
「ねえ、アコちゃんのランドセルも好きな色だよって言ってごらん」
「うん、ありがとう」
笑顔を浮かべて夕日に消えて行った
私はマツモトキヨコ
ただの看板だ
少女に小さな勇気を与えられたかも
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