ぼっちのブログ

シニアだって色々したい。

ヤマモトタロウ。。。

彼は沈みゆく


海に浮かぶ夕日を眺めながら


悲しみの顔をしていた


涙はない


ヤマモトタロウ


彼の名前だ


本人は本当の名前をしらない


生まれた時からヤマモトタロウ


どこから来て


生まれて来たのか知らない


近所の子供たちは


彼のそばを通るが


誰も気にしない


ただ  通り過ぎる


ある日


少女が目の前で止まる


ニッコと笑顔を浮かべ去っていった


ヤマモトタロウ


彼は遠くなる少女を眺めながら


つぶやく


ボクはカンバンだった