あっくんの思い
あっくんは休みの日に河川敷の土手を
散歩するのが大好きなんです。
いつものように土手を歩いていると、
ワサワサ茂みが揺れていました。
気になったあっくんは、その茂みの方へいくと、
小さな可愛い子猫がいました。
「わー可愛い!」
抱っこした子猫はとても温かかった。
どうしたんだろう?
「お家へ来るかい?」抱っこしながら家路に向かうあっくん。
「あっくん、子猫はどうしたんだい」
あっ、看板のおじさん
ひとりぼっちの子猫が可愛そうだからお家へ連れて行こうと思ったんだよ
「そうなのかい、でも、後ろを見てごらん」
そう言われたあっくんが、後ろを振り向くと
猫が哀しい目でこちらを見ています。
「あっ、お母さん?」
子猫をそーと離してやると、子猫は母猫の所に走って行った。
「良かった!てっきりひとりぼっちだと思ってたから」
二匹は茂みに帰っていきました。
「看板さん、ありがとう。🙋」
あっくんの後ろ姿は嬉しそうでした。
おいらは太陽の大きな絵の看板さ、お母さんと二人暮らしのあっくんは
少し気になる男の子です。
小さくなるあっくんの後ろ姿は夕日に消えていきました。
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