ぼっちのブログ

シニアだって色々したい。

猫のちびは。

三丁目の角を曲がり、


3軒目の細い路地の突き当たりに、変わった駄菓子屋があった


僕は10円玉を握りしめて通っていたが


これまで一度も買ったことがない


ある日、いつものように暗い店の中を眺めていると


いつもの店番の猫がいた


器用に袋を閉じたりしているのだ


目があった


突然猫がしゃべり出した


キミはいつも10円玉を握りしめて来るが、ここでは使えないよ


良く値段をみたまえ


葉っぱ🌿なんだよ


言われてよく見ると確かに葉っぱだ。


ガムが1個1葉っぱ、チョコは2葉っぱだ


いつも迷っていて、買ったことがなっかたから気がつかなかった


ジャーどうしたら良いの?


店番の猫は


裏に両替所があるだろう、そこで交換するのさ


なるほど、早速、ボクは


両替所で交換してきた。


何を買おう


ボクの家には猫がいる


名前はチビと言う


店番の猫にうちの猫が喜ぶ物はないかなあと尋ねると


店番の猫が突然怒りだした!


ど、どうしたの?


チビ様は猫界の王子様だぞ


安易に呼び捨てはいけないぞ!


えっ?


チビが猫界の王子様だって?


だって、話す事も出来ないし、ボクには何故か、懐かない


突然大きな地震が来た!


棚の上から大きな箱が落ちてきた


そのまま、ボクは気を失った


ドシーン


重たい物がボクの背中に乗ってきた


ボクは目を覚ましアタリを見渡した。


ボクの部屋だ


懐かなかったチビがボクの膝の上にいる?


あの出来事は夢だったのかなあ


でも、懐かなかったチビが膝の上で愛くるしい顔でボクを見つめている


でも、嬉しい!


ボクのポケットには10枚の葉っぱがある